意外に思われるかもしれませんが、

ブランディングで成功した商品には「元々全く特徴や強みがなかった」と言えるものも少なくありません。

今日お話しするのは商品ではなく、「街のブランディング」で大成功した事例を3つ挙げてご紹介したいと思います。

私自身この3つの街の成り立ちの話を聞くととても勇気をもらいますし、ブランディングというものにロマンすら感じてしまいます。

「うちの商品の強みが見つからない」と嘆く必要は全くありません。是非何かヒントを得ていただければ嬉しいです。

むしろ、何もないからこそチャンスが無限です!

本日ご紹介するのは代官山です。それでは見ていきましょう!


代官山 (東京都渋谷区)

ファッショナブルで洗練されたカフェや流行のレストラン、セレクトショップが立ち並ぶ街として若者にも人気のある街代官山。

ここにオフィスを構える企業もデザインやファッションといったクリエイティブ系が多く、そのことが街の雰囲気づくりに一役を買っています。

地図で見るとここです。

このエリアは今でこそこんなに人気の街ですが、

元々は「渋谷の喧騒を逃れて優雅な暮らしをしたい人の集まる高級住宅街」に過ぎませんでした。

政治家や官僚の方の自宅も多かったそうです。

また、青山にもある歴史的な建造物、同潤会アパートが代官山にもありました。

当時の日本の最先端の技術が詰まったアパートだったんですね。

※参考文献:「同潤会アパート」(Wikiより)


代官山地区市街地再開発 スタート(1996年)

鹿島建設と大成建設がデベロッパーとして開発事業を行いました。

まずは、同潤会アパート跡地に建設した「代官山アドレス」がその再開発のシンボル、広告塔となりました。


代官山がファッショナブルな人気の街へと変貌を遂げた要素

私の知り合いでおばあちゃんの代から代官山にずっと住んでいる人がいるのですが、「今でさえこんな街になったけど、昔は本当に何もなくて本当に静かだった」と言っていました。

どのようにしてこれほどまでに若者を呼び込む話題の街になり、人気が続いているのでしょうか。

その理由は下記2つの側面があると考えます。

①代官山の持つ街の魅力としてのポテンシャル

②開発側のブランド戦略

では、それぞれ詳しく見てみましょう。


開発側のブランド戦略

1980年に発足した 「代官山アパート団地再開発を考える会」 を基に、同潤会アパートという歴史に残る建築物の精神を受け継ぐ旧時代の雰囲気を彷彿させる街づくりにした。

これが開発のコンセプトです。

同潤会アパートの取り壊し跡地にできた「代官山アドレス」には、

・建物低層部の外壁に代官山アパートメントのイメージを取り入れた

・もとの敷地内にあった樹木を再び公園に移植し、緑豊かな遊歩道を設けた

このような工夫がありました。

代官山アドレス完成を皮切りに街の雰囲気が一気に変わり、渋谷から歩いて行ける距離もあり、若者の話題の街となりました。


代官山の持つ街の魅力としてのポテンシャル

開発される前の代官山は「何もない」と言われつつも、目に見えない雰囲気の特徴としてはこのようなものがありました。

・閑静な高級住宅街

・裏原宿のストリート系アパレルブランドの流入

→ 原宿の家賃は非常に高く、原宿に店を出すのが厳しいストリート系アパレルブランドの経営者が代官山に移ってきました。(当時代官山はまだ家賃が安かった。) 

代官山に土地を大量に購入した音楽制作の株式会社ビーイング社長が、間貸しで安く提供するようになったのがきっかけで増えていったそうです。

「ストリートファッション」(Wiki)より引用

アパレルブランドのオーナーやデザイナーが店舗の上層階に住み始めます。街の住人が一気にオシャレな人達に変わっていき、彼らの存在自体が街の魅力の付加価値となっていったのです。

あのオシャレなアパレルブランドが代官山に移転!

オシャレな店舗オーナーやデザイナーが住んでいる代官山!

このような認知に変わっていったのです。流行に敏感な若者の人気が出ないわけがないですよね。

時系列として①②どちらが先かまでは詳細は分かりませんが、本当に素晴らしい相乗効果で価値を上げることに成功した街だと感じます。

街としての価値が上がることで、今や都内有数の家賃が高い高級住宅街の1つへと発展しました。


代官山のブランディング成功事例まとめ

代官山のブランディングの成功事例、いかがでしたか?

ブランディングがうまくいくためには

①コンセプト(設計図)に基づいて街を作っていく 

②文化を取り入れ、根付かせる

この2つが重要だということがお分かりいただけたと思います。

「代官山にストリート系のブランドが入ってきたのはただのラッキーなのでは?」と思われたかもしれません。

はい。そうかもしれません。

ですが、そこで終わってしまうともったいない!

音楽制作会社の社長がアパレルブランド店舗を呼び込んだという事実からアイデアをもらうために、少し抽象化して考えてみましょう。

そうすると「話題性を呼び込んだ」ということが見えてきませんか?

ここでポイントになるのは、政治家が住むような閑静な住宅街に入ってきた全く逆の渋谷裏原宿のストリート系ファッション。

この一見相容れなさそうな組み合わせがより街の面白みを出していったのではないかと思います。

異質な要素が共存し、この街にしか醸せない雰囲気を出す=個性なのです。

ではさらに具体的にどのようなアクションにしていけばいいか、お話します。


明日からできること

代官山のブランディングから学び、明日から実行できるチェックリストを作ってみましたので、是非活用してみてください!

①コンセプト(設計図)はしっかりできていますか?

②商品やサービスの特徴を思いつくものすべて挙げてください

・目に見えるもの ・見えないもの ・誰に好かれている商品か ・ストーリー

③②で挙げた特徴を基に、どんな要素をプラスすれば面白いか?を挙げてみましょう

④③で挙げたものの中で、「コンセプトの良さを失わず」、「より個性が増す」組み合わせはありますか?

⑤④は話題性はありますか?人気が出て広まりそうですか?

是非ユニークさを見つけていってくださいね!

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