これまで何度かストーリーの話をしてきましたが、何か参考になる記事はありましたか?

本日は自社のストーリーや自社商品のストーリーを発信していく際に、どういう基準で選べば良いかのポイントについてお話したいと思います。

<目次>

1.ストーリーを伝える際の必須のポイント

2.獺祭のストーリー

3.ストーリーの切り口一覧

4.ストーリーのネタは日常にあり

1.ストーリーを伝える際の必須のポイント

前回の記事でもお伝えしましたが、ストーリーにすると人の記憶に残りやすくなるというメリットがあります。しかし、あれもこれもとただ闇雲にストーリーを発信するのは良くありません。まず、ストーリーを伝える目的から整理してみますね。

<ストーリーを伝える目的>

・聞いた人が「この商品は価値がある」と思うこと

・「価値があるのにそれほど高くない」という印象を受けること

・ストーリーを伝えて、結果的にその商品が選んでもらえること

あなたが「心に焼き付いたことのある企業や商品」を思い出してみてください。

驚き、インパクト、気づき、感心があったり、その文章の長さはサッと読めるものだったのではないでしょうか。

あなたが商品のブランディングのために、どんなストーリーにしようと迷った時はまず、

それが驚き、インパクト、気づき、感心などを与えるストーリーかどうかを吟味してみてください。

2.獺祭のストーリー

個人的に私が最も印象に残り心に焼き付けられているストーリーは日本酒の獺祭という商品です。

元々日本酒好きだった私は、獺祭が有名になる前からかなりファンでした。

ちょうど10年くらい前、「獺祭が全生産工程を機械化」というニュースが出た時はびっくりしました。杜氏さんが造る日本酒にロマンを感じていたので、正直なところ人工的で魅力も何もなくなったと落胆してしまいました。

しかし、その後更に衝撃の事実を知りました。

獺祭の旭酒造が杜氏制を廃止し機械化にした理由は、「杜氏が夜逃げした」からだったのです。杜氏さんが急に居なくなることで大打撃を受けた酒造の苦肉の策だったと分かり、面白い発想の酒蔵として記憶に強く残りました。

そのニュースを聞いた時、私の知り合いであるアメリカ人と話していました。イタリアやフランスでオリーブオイルを生産販売していたその知り合いが、「全工程を機械化するなんていう話は欧米人は嫌がると思う。ストーリー性が無いから。」と言っていたのを覚えています。

私もその時は大いに共感したのですが、「杜氏が居なくなってしまった」という逆境を逆手に取った機械化へのチェンジは、商品にストーリーはなくても酒蔵としてのストーリーのインパクトがありました。したがって、メディアでもひっきりなしに取り上げられるほど反響がありました。

3.ストーリーの切り口一覧

それでは、顧客に驚きを与えるためのストーリー探しの切り口にはどんなものがあるか見てみましょう。

・商品名の由来

・商品開発アイデアが出た瞬間

・初期に商品を作った場所

(今たまたま『SHOE DOG』を読みナイキの創業期のことが書かれているのですが、実家の地下で商品開発や在庫管理をしていたそうです)

・商品開発にまつわる苦労話

(ミカドコーヒーのモカソフトは商品開発者がプール1杯分試作品を食べたそうです)

・開発に関わる社員の想い

・商品の素材の希少性

(年間で○gしか採取できない宝石など)

・今だから笑える開発の失敗話

※「商品開発」を「営業」にも置き換えてみてください

あくまでも一例ですが、「顧客が伝えたくなる話」って何だろう?と相手目線で探してみましょう!

4.ストーリーのネタはむしろ日常にあるかも?

顧客が求めている魅力的な商品にも関わらず、自社商品や自社の良さに気づけていないケースもあります。

長年その業務に関わり、自分の業界のことしか知らないためこのようなことが起こります。第三者から見たらすごいことなのに自分達にとっては当たり前。

大手メーカーの方々に話を聞いた際も、「当たり前にできていることをわざわざアピールするのは気が引ける」と言っていました。

商品の良さに驚きを発見したり、良さを認めるのは、顧客です。顧客の目線に立てば面白いストーリーが発掘できるかもしれません。

どうしても商品の面白い話が見つからないときは、社内で付箋を使って「自社製品について」思いつくまま言葉やエピソードを出し合ったり、「うちの商品のどんなところを気に入っていますか?」と顧客に協力してもらうのも一つのアイデアです。

ストーリーを作って伝えていくのはBtoCだけでなくBtoBの場合にも効果が期待できます。是非驚きのエピソードをたくさん見つけて、顧客視点でチョイスしてみてくださいね!

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